重層で汚れは落ちるのか?

身近にあるもので、

洗剤のように汚れ落としに使えるものと言えば、

重層が挙げられます


クッキーやケーキの膨らし粉などにも使用される

食品添加物の一つではありますが、

汚れ落としとしても有効とのことで、

なぜ有効なのかを調査し考えてみました。


ちなみに、

重層は化学用語で言えば、

重炭酸ナトリウム(重炭酸ソーダ)と言うものです。



汚れを落とすメカニズム


重層は水に溶かしただけでは、

あんまり効果的な作用が働きません。


ホットケーキを作る際に、

フライパンに熱を掛けていくと、

生地はフワフワと膨らんでいく様子から、

「熱」を加えることがポイントになります!


例えば、

排水口のお掃除には、

お湯を加えることで、

温度を上げることになります。


まとめると、

重層は、炭酸ガスを発生(発泡)させ、

汚れが付着している内側から発泡の力で剥がれ落とす。

お湯を加え温度を上げると効果的。

というのが、

重層が汚れ落としに有効であるということがわかります。

ちなみに重層はpH8.9であり、弱アルカリ性。

中性pH7に近いので手肌にもやさしい成分濃度ということがわかります。


だから、

身近にあるもので、

おそうじに使えるということで、

「重層」が流行っているのですね~

重層pH濃度

ちなみに、ベーキングパウダーではおそうじできないのか?

ベーキングパウダーは簡単に言えば、

重曹に酸性剤がまざったものです。


水分が加えられる事で重曹と酸性剤が反応し発泡する。

重層同様に加熱によって分解は加速されます。

保存中に酸性剤と重層が反応しないように、

遮断剤として「でんぷん」が配合されています

つまり、重層+酸性剤+遮断材がベーキングパウダーになります。


酸性剤が重層に作用する働きがあるので、

発泡作用が重層単独より強いと言えます。


なぜ、酸性剤が入っているかと言うと、

これは調理に関して以下のことが挙げられるからです。


酸性材料(ヨーグルトやチョコレート、はちみつ等)が十分含まれる場合、

焼く時間が比較的短い場合は重曹が使われる。

例:クッキー、パンケーキ


酸性材料が少ない場合、

焼く時間が十分長い場合等は、

ベーキングパウダーが用いられるようです。

例:ケーキ、マフィン、ビスケット


よって、

重層もペーキングパウダーもそれぞれ、

発泡の力で汚れを落とすことができるということが分かりました。

一応、酸性剤の含まれるベーキングパウダーは、

塩素系洗剤と混ざらないよう注意して下さい!!


ご参考にして頂ければ幸いです。

ありがとございました

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